目次
平日の午前から大行列のできる食品製造「ヤタロー」の工場直売店。東京、神戸、愛知など県外からも人が殺到する秘密は、直売店でしか買えない商品とお得な値段にありました。
完売必至「切り落としバウムクーヘン」
全国から人が殺到しているのは東名・浜松ICから車で約10分。「RUSCO」や「くるみあんパン」などを販売する、静岡を代表する食品メーカー「ヤタロー」の工場直売店です。
なぜこんなにもお客さんが殺到するのか調査していきます。
並んでいる人にお目当ての商品を聞いてみると、多くの人が口をそろえて答えるのが「切り落としバウムクーヘン(120円/100g)」。お客さんの実に8割が手にとるといいます。
行列ができる1番の理由は「切り落としバウムクーヘン」。
製品になる際に切り落とされる、両端の部分をまとめて販売。 正規品の3分の1の価格で買うことができるとあって大人気なんです。
訳あり品のため、もとの商品名は伏せています。
切り落としバウムクーヘンは1人限定3袋限り。個数制限をしても、お昼頃には売れ切れてしまうそうです。
コスパ最高なパンの「みみ」シリーズ
さらに行列の理由は店の奥にも。 行列の先頭にいた女性も真っ先に向かったコーナーです。
こちらは、サンドイッチを作る際に余った食パンのみみや、チョコデニッシュの規格外品を袋詰めしたコーナーです。 驚くべきはその価格。
にむらあつとリポーター:
このボリュームに対して目を疑う数字です。1袋31円、これ本当ですか?
食パンのみみ、フランスパンのみみ、デニッシュパンのみみ、 すべてぎゅうぎゅうに袋に詰まった状態で、なんと税込み31円。
ヤタロー・佐藤未帆さん:
だいたい一袋に30枚から40枚くらいは入っているんじゃないかなと思うんですけど
実際に数えてみたところなんと全部で39枚。1枚当たり約0.8円の計算です。
1枚当たりの値段に驚いていると、店内に「ロールケーキのみみが出来上がりました」という声が。その声のするコーナーに向かってみました。
ロールケーキにも「みみ」が
ヤタロー・佐藤さん:
これも大人気商品「ロールケーキのみみ(120円/100g)」です
その大きさは、全然みみじゃない! クリームも端までちゃんと入っています。
ロールケーキのみみもヤタロー工場直売店の大人気商品です。ふぞろいだったり、少しクリームがはみ出していたりという理由だけで、 なんと価格は正規品の3分の1。
ただし、いつもオープン時にあるわけではないんです。
ヤタロー・佐藤さん:
工場は24時間体制で動いていますので、その商品の製造に合わせて出てきます。ロールケーキのみみはお昼前後くらいになります
ヤタローの商品は全て浜松工場で作られているため、ほぼ毎日24時間フル稼働。商品の生産スケジュールによって、店頭に並ぶ時間が変わってくるんです。
特売商品に込められた思い
日によっては、ヤタロー名物「RUSCO」の規格外品を袋詰めした「割れラスク(199円)」や、季節によってはイチゴ味の「切り落としバウムクーヘン」などレア商品が登場することも。
ヤタロー・佐藤さん:
人が作っているので大きくなったり小さくなったりします。商品としては遜色ないので、お安く提供しています
カゴいっぱい入れても満足の値段
みなさんは、いくらぐらい購入しているのでしょうか。茨城県から立ち寄った一家のお買い物を見せてもらいました。
茨城県から来た家族:
茨城県から京都の実家に帰省する途中です。帰省先で渡そうかなと
お土産用として購入したというカゴの中には全部で25点。お会計はいくらになったのかレシートを見せてもらいました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ
1万円はいくだろうと予算を組んでいたそうですが、合計7922円でした。量に対して値段が安いと喜ぶ一家は、また帰りも近くを通るので寄りたいと話していました。
フードロスを減らすだけでなく、おいしい商品を手ごろな値段で購入できる取り組みは笑顔の輪を広げていました。
■店名 ヤタロー工場直売所
■住所 浜松市中央区丸塚町169
■営業時間 9:30~18:00
■定休 年中無休(三が日を除く)
■問合せ 053-463-8577
【もっと見る! 中央区のグルメ記事】